カセットボンベの使用期限の話です。
家庭にもよると思いますが、うちの場合、カセットコンロの出番は結構あります。
鍋、水炊き、すき焼き、焼き肉、停電・・・・
どこでも調理できるので重宝しますよね。
定期的に使えば、カセットボンベって古いものが残っていることってあまり無いと思いますが、非常時(停電とか)のためにと準備していると、使わずに数年経過していることもあるかと思います。
カセットボンベには製造年月日が表示されていますが、実際のところ使用期限ってどのくらいか、また処分すべきか悩むところ。
- 表示の確認方法
- 見た目での確認の仕方
- 処分方法など
について紹介しています。
※2018年12月17日追記
札幌での爆発の要因は、スプレー缶によるものだったそうです。皆さん処分方法には十分注意しましょう。
カセットボンベの使用期限はどのくらい?
カセットボンベの底には表示があります。
このように表示されている場合は
2016年の11月12日15時に製造された
ということがわかります。
あ、この時点ですでに2年ものですが、祖父母宅にあったものなので古いです笑(2018年現在)
このカセットボンベに表示されている製造年月日については、平成25年10月から、表示が統一されています。
これ以降に製造されたカセットボンベには、先のようにボンベの底に「20170201」のように数字が印字されています。
ということで、カセットボンベの底に表示されているのは、使用期限ではなく製造年月日。
カセットボンベの使用期限については特に記載されていません。
その理由としては、カセットボンベの中に入っているガス自体は劣化することが無いので、使用期限についての記載がないとのこと。
とはいえ、保管状態等によっては劣化することもあり、その確認方法としては、軽く振ってみて、さらさら?という感じの音がすれば大丈夫です。
逆に、チャプチャプ音がするような場合は使用を控えたほうが良いです。あまり出くわしたことはありませんが汗
製造年月日の記載はありますが、使用期限のについてメーカー(イワタニ)によると
Q:カセットボンベの使用期限はどれぐらいですか。
A:保管状況によって状態が異なるため一概には申し上げられませんが、錆の無いことを確認して、製造日(缶底に西暦年月日で印字)から約7年以内を目安に使い切ってください。
と、公式ページで回答されています。
余談ですが、消火器なんかも容器の使用期限は7年とされていたりします。
それ以降使うこともできますが、容器の耐圧検査が必要になるとかの決まりごとがあります。
カセットボンベの使用期限は底を見れば一目瞭然?!
と、いうことで、カセットボンベには製造年月日の記載はあるものの、使用期限についての表示はなし。
メーカーによると使用期限は7年程度が目安ということがわかります。
とはいえ、状態によっては使用期限よりも長くても使える場合、逆に短いのに使えない場合もあるということになります。
カセットボンベの容器は鉄(スチール)でできているので、湿気が多い場所に保管すれば錆びてきます。
湿気は低い所に溜まるので、床にそのままカセットボンベを置けば必然的に底の方から錆びてきます。
なので、使用期限の他に、使えるかどうかを判断する場合、底を見ると状態がわかります。
この手の容器は、溶接部分が弱いんですね。
カセットボンベで言うと、底の部分は織り込んであるので、その部分が腐食しやすいです。
これは、カセットボンベに限った話ではなく、誰もが目にしたことがある、消火器とかも同じ。
なので、消火器は腐食防止の観点から、壁掛けとか、箱に入っているとか、台に乗っていることが多いんですね。
話はそれましたが、カセットボンベの使用期限を目で確認するなら、大体は底部分を見るとわかります。
ボンベの底が錆びているようなら、使用は控えましょう。
他、メーカーで紹介している使用できないボンベの一例です。
使用期限が過ぎたり底が錆びているものを処分するには?
実際にカセットボンベの使用期限が過ぎて、容器も錆びついている場合。
または、そこまで錆びついてはいないけど、使うのが怖いな・・という場合は処分する必要があります。
ここで気になるのは、その処分方法。
基本的なカセットボンベの処分方法は、
空にして捨てる
ことが大前提です。
少しでもガスが残っていると、回収業者が回収した際に、ガスが漏れて、ちょっとした火花でも引火し、火災になるためですね。
引火と似たような言葉に「発火」というのもあります。
興味のある方はどうぞ→乾燥剤が発火する条件とは?そもそも乾燥剤は発火する?
また、「穴を開けて処分する」という地域と、「使い切って穴を開けずに」という地域があるようなのでそれぞれの地域の処分方法に従いましょう。
不安な場合は、地域の清掃センター、市役所などに問い合わせるとよいです。
地域によって処分方法は違うと思いますが、消防署では穴を開けずに使い切って処分する、としているところがほとんど。
少量ならまだしも、大量にガスが残っている場合、穴を開けてしまうと、急激にガスが噴出し、なくなるまで止まらず危険だからです。
実際にカセットボンベを空にする場合は、容器の先の部分を押し付けることで、中のガスが噴出しますので、出切るまで押し付けることになります。
使用期限が過ぎたカセットボンベ、使用できないカセットボンベを処分する際は、このように中のガスが出切るまで押し付けて処分します。
または、最近の穴あけ不要の事情を考慮して、穴を開けずにガスを抜くことができる道具も販売されています。
これは、ガスの吹出口から抜くもので、挟むとガスが抜けるし、止めたい時は外せば途中で止めることができます。
できれば揃えておきたいですね。
もちろん、
風通しのよい、屋外で
行ってください。
空になったかどうかは、押し付けて「シュー」と音がしなくなり、かつ、振ってみて音がしなくなればOKです。
2018年12月 札幌での爆発はスプレー缶が原因?
余談ですが、2018年12月に札幌市内で爆発火災がありました。
被害に合われた方には謹んでお見舞い申し上げます。
原因の詳細は明らかにはされませんが、爆発の要因については、スプレー缶の不適切な処理によるものだったようですね。。。
ざっくりまとめると
不動産会社の従業員が、消臭用のスプレーを処分しようと店舗内で噴射していた。その後、従業員がガス給湯器を使用したところ、室内に充満していたガスに引火、爆発したもの。
- スプレーは全量噴射式→でたら止まらないやつ
- 消臭用とはいえ、流石に大量に噴射すると消臭が強すぎたのか従業員は一時外へ退避したらしい。
- 当時屋外にもガス臭が漂っていた(付近通行人談)
極論、爆発するべくして爆発してしまった感じですが、未使用にしろ、残量のあるスプレー缶、ガスボンベにしろ、ガス抜き作業は
風通しの良い屋外で行いましょう。
犠牲者が出なかったのは、不幸中の幸いだったと思います。
使用期限前のカセットボンベでも爆発してしまう話
使用期限前のカセットボンベでも危険な場合もあります。
これは、カセットボンベに限った話ではありませんが、ガスを使用する器具にも色々あります。
- 殺虫剤
- 簡易消火器
- ライター補充用のガスボンベ
いずれも、サビや処分方法などの考え方は同じです。
底部分が錆びているものは使用を控えましょう。
実際にあった話では、底が錆びていたことで、勝手に容器が破裂(気温が高かった?)したケースもありますし、カセットコンロの間違った使用で爆発した例もあります。
いずれ、便利な反面、カセットボンベの中には圧力をかけ封入されたガスが入っているので、その取扱には十分注意したいところです。
カセットボンベの使用期限を最大限にする保管方法
せっかく購入して準備したカセットボンベも、保管方法次第では、使用期限を待たずに底が錆びて処分せざるを得なくなることもあります。
メーカーで推奨する保管方法は
- 火気や直射日光を避ける
- 40℃以下の湿気の少ない場所で保管
- キャップをする
- 棚などの落下しやすい場所、子供の手の届くところには保管しない
- 使用後は器具からはずす
とのこと。
いざという時にも、すぐに使用できるように保管方法にも配慮したいですね。
停電の場合重宝しますが、皆さん同じなのですぐ品切れになります。
ならば買い置きして、定期的に使う、補充する癖をつけておくと良いです。
防災用・非常用として備えるなら、まとめ買いですね。
カセットボンベの使用期限と処分方法のまとめ
カセットボンベの使用期限や目視での確認方法、また処分方法などについて紹介しました。
便利な反面、その保管方法次第では、使用期限を短くしてしまうこともあります。
停電の時にも重宝するカセットコンロ。
カセットボンベを適切に保管して、いざというときの備えにもしておきたいところです。
個人的主観で必要なものをまとめてみました。
停電した時のガソリンスタンドの営業の話です。
カセットコンロがあれば、停電していても鍋でご飯が炊けます。
スマホの充電方法。