道路を走っていると、高確率でタンクローリーとすれ違いますよね。
で、タンクローリーが前を走っていると
角(つの)
みたいなやつがついている車種があります。
あの角みたいなやつはなんのためについているか知っていました?
ついでに、タンクローリーにも色々種類がありますが、角がないものもあります。
なんのためについているのか、角があるもの、ないもの何が違うのざっくり紹介しますねー。」
タンクローリーについてる角みたないなやつってなに?
車に乗っていると、高確率でタンクローリーとすれ違いますし、前方を走っていることもしばしば。
先日、家族で車に乗っているときにも、前方をタンクローリーが走っていたんですが、几帳面な娘2号から、角みたいなのってなんなのか、ということを聞かれました。
もともと、そういう仕事についていたこともあり、簡単に説明したんですが、結論からいうと
タンクローリーがゴロン!と横になった時に、ひっくり返らないように、つっかえ棒みたいな役目をするもの
という話をしました。
タンクローリーって見た目の通り、円筒形になっています。
なので、仮に事故に遭遇して横転した場合、丸いが故に引っかかるものが無いとそのまま転覆し、タンク内に入っている危険物などが漏れてしまうため、それを防ぐ役割があります。
タンクローリーで危険物を運ぶ車種は、運んでいるものがその名の通り「危険な物」なので、厳しい規制があるんですね。
タンクローリーの雑学
見た目だけで言えば、タンクローリーはしょっちゅう目にしますが、見た目は似ていても運んでいるものはそれぞれです。
- ガソリン、灯油などの危険物
- ガス
- 毒物など
- 牛乳
- 水
などなど。
一言タンクローリーと言っても、いろんなタンクローリーがあります。
この内、「角」について設けられることが決まっているのは
危険物
を運ぶタンクローリーについてです。
法令上は
移動タンク貯蔵所
と言ったりします。
この「角」は、正式には
側面枠
といいます。文字の通り、側面に取り付けされる枠、という意味合いがあります。
ちなみに、似たような言葉に
積載式タンクローリー
というのもありますが、これについては、鉄の枠のコンテナにタンクをそのまま積載したものなので、角はついていません。
そもそも、横転したとしても、コンテナの枠の中にタンク本体が収まっているので漏れる心配が少ないからです。
余談ですが、タンクローリーの容量は30000リットル以下、などの規制がありますが、タンクの中は細かく仕切ってあります。
これは、自動車に積載して走る都合上、タンクの中を分けて、振動による横揺れなどを小さくする目的があるんですね。
これについては、消防車とかも同じです。
小さめのタンク車、なども大体2トン程度の水がはいっていますが、これが内部の仕切りがないと、水の揺れで結構ハンドルが流されてしまうんですね。
なので、ある程度の容量以上のタンクを積んだタンクローリーは大概、内部に仕切板がついています。
タンクローリーの角がついてないやつもあるけど
タンクローリー=角、という構図が出来上がりそうですが、実は全部が全部ついているわけではありません。
角、がついているのは危険物を運ぶ「移動タンク貯蔵所」のみです。
例えば、ガスを運ぶタンクローリーでは、まんまるの円筒形のタンクですが、角はありません。
これは何故かと言うと、そもそものタンクの厚さが違うんです。
- 危険物のタンクローリー→3mm程度
- ガス→数センチ
という具合に、タンクの板の厚さが違うため、見た目が角のようなものがついていなかったりするんです。
タンクローリーについてる角みたないなやつのまとめ
以上簡単ですが、タンクローリーについている「角」みたいなやつは
- 法令上は「側面枠」
- 転覆しないようにするため、危険物を取り扱うタンクローリーに設けられている
ということになります。
ちょっとした話ですが、目の前をタンクローリーが走行していたら話のタネにでもなれば幸いです。
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最後までありがとうございました。