通行人
という方向けの話題です。
アルミ缶とスチール缶の見分け方にも色々ありますので覚書します。
それと、そもそも使い分けとか、違いの話にもふれておきます。
感覚で思っていたことがスッキリするかもしれません。
アルミ缶とスチール缶の見分け方とは?
問題です。
どれがスチール缶でどれがアルミ缶でしょうか?
見分けつきます?
正解はこんな感じ。
見た目だけで言えば、
- 平面になっているのがスチール缶
- 湾曲していたり、ちょっと加工されているものがアルミ缶
ということになりそうですが、見分け方についていくつか紹介します。
ちなみに・・・
全部コーヒーの缶です(笑)
見分け方1~識別表示で見分ける
1個目は、いわゆる識別表示で見分ける方法。
みなれたこの二つのマークですね。
一昔前はごみを出す際に、分別という概念がなかったので、そもそもこんな表示自体ありませんでした。
で、現在では経済産業省が打ち出した※3R政策っていうやつで、簡単に見分けられるようにと表示が義務化されるようになったので、あまり迷う必要がなくなりましたね。
と言ってしまうと、それだけで話が終了するので、ほかにもいくつかスチール缶とアルミ缶の見分け方を紹介しますね。
3R政策とは?
ちょっと話がそれますが、3R政策の話。
経済産業省が推進している政策で耳にしたことがあるはず
リデュース・リユース・リサイクル
の頭文字をとって、「3R」とされてます。
その一環の
識別表示の目的は、
地方自治体や事業者などが分別回収への取り組みを推進するにあたり、外見上識別が困難な類似の物品が分別されずに混合された場合、再度資源として回収・利用することが難しくなります。
引用元:経済産業省
分別を推し進めるためです。
ちなみに、識別表示の対象は、スチール缶、アルミ缶はもちろんですが、ほかにも
- プラスチック製容器包装(飲料・酒類・特定調味料用のPETボトルを除く)
- 紙製容器包装(飲料用紙パックでアルミ不使用のものおよび段ボール製容器包装を除く)
- PETボトル(飲料・酒類・特定調味料用のPETボトル)
などなど。
おそらく普段目にしていると思います。
引用元:経済産業省
話はそれましたが、この識別表示を見れば一目瞭然ですね。
ゴリ
見分け方2~磁石を使う
古典的な方法ですが、
磁石をくっける
という方法。
理科の実験見たいで好きです。
くっつく→スチール缶
くっつかない→アルミ缶
この特性を利用して、機械的にアルミ缶とスチール缶の分別ができるごみ箱を考えた小学生もいたみたいですよね。
見分け方3~缶の底を見る
冒頭の写真のとおり、缶の底で見分ける方法。
後半で、アルミ缶とスチール缶の使い分けについて触れていますが、素材の特性上、圧力に強い、弱いがあります。
なので、底の部分は加工をしないと強度を保てない、という理由があるからだと思ってます。
- 平面になっているのがスチール缶
- 湾曲していたり、ちょっと加工されているものがアルミ缶
※調べてみましたが、この辺の使い分けに関しては、確かな証拠が見つけられなかったので個人的考えです。
まとめると
- 識別表示で見分ける
- 磁石を使う
- 缶の底を見る
アルミ缶とスチール缶の違いとは?
ここまで、アルミ缶とスチール缶の見分け方について紹介しました。
なんならみんあどちらかの素材に統一してしまえばいいよね、って感じます。
ちょっとそれぞれの違い、特性について触れてみます。
アルミ缶
- コストが安い
- 軽い
- 柔らかい
- 温まりやすく冷めやすい
スチール缶
- コストが高い
- 重い
- 固い
- 温まりにくく冷めにくい
この辺を踏まえて、それぞれの使い分けについてみてみました。
アルミ缶とスチール缶の使い分け
ということで、飲料容器にはスチール缶とアルミ缶の二つがあります。(ペットボトルは除外)
端的に考えると、
ゴリ
と感じますが、やはりコスト面を考えるとそうもいかないようです。
ほかにも、
- 炭酸飲料
- 温かい飲み物
- 冷たい飲み物
など、色々種類があるのでそれぞれ使い分けしているというのが実情。
で、容器の強度が求められる飲み物(缶の中身が陰圧になるものなど)には、スチール缶を使うしかなかったらしいのですが、技術の進歩で、最近ではアルミ使用が増えてきたんだそうです。
もうちょっとかみ砕いてみます。
容器に求められる性能を考えてみると
中身がこぼれず、容器が変形しない状態で消費者まで届けること
が目的のはずなんですよね。
炭酸飲料は、中から外側に向かって圧がかかるので、柔らかいアルミでも問題なし。
で、コーヒーとかお茶などはそのまま容器封入するので、外気からの圧が強くなり凹んでしまうことが考えられますよね。
それと、温めることもあるので、缶の内圧が上がったり下がったりすることになります。
なのでアルミ缶を使用すると変形してしまうため、これまではスチール缶が使用されていたとのこと。
確かに、ちょっと前まではコーヒー、お茶はスチール缶、っていうイメージが強かったと思いません?
その後、技術の進歩でアルミ缶使用が増えてきたんですが、具体的には窒素充填などで内圧をかけることでアルミ缶でも大丈夫になった模様です。
アルミを使えば、コストカットになりますしね。
アルミ缶とスチール缶の見分け方と違いとかの話のまとめ
以上、アルミ缶とスチール缶の見分け方などについて紹介しました。
まとめると
- 識別表示で見分ける
- 磁石を使う
- 缶の底を見る
ちょっと前とは事情が違って、今では識別表示で見分けることができるようになりました。
磁石とか缶の底については、話のタネ的に覚えておけばいいのかなーと思います。
飲料以外でも、アルミ、スチールが使われている食品なんかがありますが、なぜなのかなーと考えてみると面白そうですね。
こちらの記事もどうぞ。
参考になると幸いです。
ありがとうございました。