「ちはやふる」の意味は?落語もなかなか面白い件。

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『ちはやふる』は、末次由紀による日本の少女漫画で有名です。またテレビアニメ、実写版の映画も話題に。

2018年には完結編として~結び~が公開されますね。

「ちはやふる」は競技かるたに没頭する少女の青春を描いていますが、ところで

「ちはやふる」

聞いたような聞いたことが無いような・・・。

ということで、この記事では「ちはやふる」の意味について、いろんな角度から見てみます。

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「ちはやふる」とは枕ことば?

競技かるたの漫画なので、「ちはやふる」がなんとなく枕ことばなんだろうなあ・・ということはなんとなく想像できるかもしれません。

とはいえ、古文とか万葉集とか言われても歴史ものは、学生時代大の苦手でして^^;

まさか、映画で枕詞に遭遇するなんて当時は思わなかったわけです。。

枕詞(まくらことば)とは・・・

主として和歌に見られる修辞で、特定の語の前に置いて語調を整えたり、ある種の情緒を添える言葉のこと。

特定の言葉と結びついた組み合せで成り立っているが、平安時代以降の場合は歌の意味には直接的に関係しないことが多いと一般には解釈されている

ということらしいです。

要は

「深い意味はない」

ことが多いので、

あまり深く考えずに、この句はこの枕詞から始まり、その次にこれが来る!

という感じでこういうもんだ、と解釈したほうが良さそうですね^^;

 

ちはやふるの意味とは?

ざっくりすぎる枕詞の解説でしたが、そもそもその言葉自体に意味はないとされながらも、「ちはやふる」については、

勢いの強いさま

という解釈がなされているようです。ちはやふるに続くのは以下のような句になっています。

「ちはやふる 神代(かみよ)も聞(き)かず 竜田川(たつたがわ)

からくれないに 水(みず)くくるとは」

「ちはやふる」は「神」などにかかる枕詞として「神代も聞かず」を導いています。

これは「神代にも聞いたことがない」という意味。

その後に続く下句がその内容を表しているわけですね。

  • 竜田川・・・奈良県を流れる川で、紅葉の名所として有名
  • 唐紅(からくれない)・・・大陸由来の鮮やかな紅
  • 水くくるとは・・・「くくる」はくくり染めのことで、ところどころ生地が赤く染まった布と竜田川のところどころ赤く美しい紅葉の風景を重ねて詠んでいる。

要約すると・・

「山を彩る紅葉が竜田川の川面に映り、唐紅のくくり染めのようである。このようなことは神代にも無かっただろう」

といった意味になるようです。

ちなみに、この句を読んだのは

在原業平

で、平安時代初期の貴族であり歌人。平城天皇の孫。プレイボーイとしても有名で、ちはやふる、から始まるこの句は要約すれば上記のような解釈になりますが、恋心を詠んだ句、という解釈も一部にはあるようです。

何はともあれ、こんな事なら学生時代にもっと興味を持っていればよかった・・と思ったりします。子供たちから聞かれても正直うまく説明できる自信はありません^^;

そういえば、この「ちはやふる」から始まる句。自分のような境遇(聞かれても正直わからない。が知らないふりもできない)という一連の話をパロディにした落語もあるようです。

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ちはやふる(千早振る)の落語とは?

江戸中期には、百人一首を題材としたパロディや珍解釈が盛んに行われた時期があったようです。

現在でも落語の世界では、実際にあるらしく、ざっくりですが以下のような内容。

~~~~~~~~

「先生」の異名をもつ隠居のところに、「ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」の意味を娘に聞かれたがわからなかったので、教えてくれと知人が訪れたそうです。

ところが、この「先生」もわからない。

とはいえ、知らないではプライドが許さない。

ということで、即興で以下のような説明をしたそうです。

  • 「ちはや(千早)」・・・花魁の名前
  • 「ふる(振る)」・・・(告白を)振る
  • 「神代」・・・千早の妹分
  • 「きかず」・・・言うことを聞かない
  • 「竜田川」・・・人気大関力士
  • 「からくれなゐに」・・・おからをくれない
  • 「水くぐる」・・・入水

なんとなく想像できるかもしれませんが、要約すると、

人気大関「竜田川」が「千早」に一目惚れしたが、「振ら」れてしまい、それではと、妹分の「神代」に言い寄るがはやり言うことを「聞かない」。失恋した「竜田川」は、ショックで力士を廃業、実家の豆腐屋を継いだ。その後、竜田川の店に女乞食が現れ「おから」をくれと。

喜んであげようとした竜田川だったが、その女性は過去に振られた千早だった。怒った竜田川は千早を突き飛ばす。千早はすべて自分のせいだと近くの井戸に「入水」した。

というお話。

とはいえ、その知人は、

「大関ともあろう者が、失恋したくらいで廃業しますか」

「いくらなんでも花魁が乞食にまで落ちぶれますか」

などと、最もなツッコミをするも、隠居は何とか強引に納得させたとか。これで一安心と思ったところに、
ところで、最後の『とは』は何です?

と。

隠居の答えは・・

「千早は源氏名で、彼女の本名が『とは(とわ)』だった」

~~~~~~~~~~~

おあとがよろしいようで^^;

 

漫画、アニメの「ちはやふる」に込められた意味とは?

さて、ちはやふる。

いろんな見方があるようですが、漫画のタイトルから、作者は以下のような説明をされています。

「“勢いの強いさま”という“ちはやふる”の本当の意味を、主人公が知り表現していく物語なのだと思う」

単に漫画、アニメだけでなく、現実社会の競技かるた浸透にも影響を及ぼした本作品。

ご覧になっていない方はぜひどうぞ。

では最後までありがとうございました。

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