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この記事では、乾燥剤を食べたらどうなるか、について
- 乾燥剤の種類
- 誤飲した時の対処法
などについて紹介しています。
乾燥剤はお菓子などと一緒に入っているので、誤って食べてしまう方も少なくありません。
乾燥剤といってもいくつか種類がありますし、ものによっては影響の少ないものや、重い症状がでるものなど様々です。
それぞれざっくり紹介していきすので参考にしてみてください(元消防職員です)。
乾燥剤を食べたらどうなる?種類と症状と応急処置
一言に乾燥剤と言っても、いろんな乾燥剤があります。
なので、食べたらどうなるか、についてはどのタイプの乾燥剤を食べたか、で症状や対応が変わってきます。
また、乾燥剤と見た目が似ている脱酸素剤についても合わせて紹介しています。
一般の方がよく目にする、お菓子や乾物などに同包されている乾燥剤についてそれぞれご紹介します。
シリカゲル
よく目にするタイプの乾燥剤です。透明な小袋に入っている丸い半透明のつぶつぶのものです。
粉状のものもあります。猫のトイレ用に売られている場合もあります。
症状
シリカゲルはお菓子などに入っている少量の乾燥剤程度であれば、そこまでの心配はいりません。
まれに口の中がただれたり、食道の壁に付着して炎症を起こすことがあるそうです。
また、吸収した湿気の量により、淡青色から淡赤色に変化するシリカ青ゲルが10%程度混ぜてあるものもあります。
この青ゲルには、粘膜を刺激する成分が入っていますので、沢山食べると吐いたり、腹痛や下痢を起こす可能性有り。
応急処置
シリカゲルの乾燥剤を誤飲した場合は、水やお茶やジュースなどの水分を多めに飲ませて様子を見ればOKです。
とはいえ、先のように、炎症が起きていたり、吐いたりなどの症状の他、口の中が痛いなどの訴えがある場合、病院で診察をうけることをオススメします。
生石灰・塩化カルシウム
せんべいなどによく使われる生石灰は、白い紙袋に入った乾燥剤。
食べられません、とか、水をかけると発熱するため、禁水、などの表示があります。
また、塩化カルシウムは押入れの湿気取りなどに多く使用されているものです。
凍結した道路にまく融雪剤と同じ成分です。
症状
生石灰や塩化カルシウムを誤飲した場合、シリカゲルと違って注意が必要です。
口の中や喉がただれたり、ものが飲み込めなくなったり、出血したりなどの症状になることがあります。
また胃の灼熱感、出血などを起こすこともあります。
眼に入ると、場合によっては痛みやただれを引き起こし、失明する可能性も。
応急処置
口の中をよく洗ってうがい。
そして、牛乳または水を飲ませ、吐かせないで病院での受診をおすすめします。
無理に吐かせようとすると、喉に張り付いてさらに症状が悪化することがあるためです。
なめた程度であればで、同じ対応をして様子を見ます。
口の中がただれていたり、痛そうにしてたら受診。
基本乾燥剤は開けてはいけません!!!→乾燥剤の石灰に水をかけるとどうなるかやってみました。
脱酸素剤
脱酸素剤の成分は主に黒い鉄の粉。
ホッカイロと同じ成分です。粉末状のシリカゲルも混ざっています。
白い袋に入っており、発熱しても問題ありません、食べられません、などの表示があります。
乾燥剤は水分を吸う(せんべいとか)ことが目的なのに対して、脱酸素剤は酸素に触れることで起きる酸化やカビの発生を抑えるものです。
しっとりとしたお菓子(バウムクーヘンとか)に使用されます。
症状
どちらも毒性の低いものなので、乾燥剤程度の量であれば心配はありません。
応急処置
水分をとらせて様子をみます。
たくさん食べた場合など、下痢になることがあるので心配であれば病院を受診しましょう。
似ているようで、全くの別物、脱酸素剤と乾燥剤の話。
乾燥剤を食べたらどうなる?応急処置はどうする?
ここまで、乾燥剤、脱酸素剤などを食べたらどうなるか、食べた場合の応急処置などについて紹介しました。
- シリカゲル
- 生石灰
- 脱酸素剤
この内、家庭で特に気をつけたいのは、
生石灰
です。
食べた場合はもちろん、水と反応して熱を発生します。
火災になるほどの熱にはならないものの、やけどの心配もありますのでね。
ざっくり紹介しましたが、この乾燥剤の時はこうするなど種類に応じた対処法はなかなか覚えておくことも難しいです。
じゃあどうすればいいんだよ!という話ですが、
という機関があります。
こちらに、「中毒110番」があり、急性中毒に関する電話相談対応をしてくれます。
単に、電話応対をしているわけではなく
- 一般市民には、受診の必要性、予想される中毒症状、家庭で可能な応急手当などの情報提供
- 医療機関には、症状や治療などの専門的な中毒情報の提供
や統計の収集。
また、過去の事例で
加熱式たばこによる誤飲事故
ボタン電池(ボタン形電池、コイン形リチウム電池)による小児の事故
防水スプレーを使用中の事故
カビ取り剤を使用中の事故
ペットボトルなどの飲料・食品容器への移し替えによる事故
漂白剤やポット洗浄剤を使用中の誤飲事故
などについて参考になる情報も掲載されています。
食べ物ではないものを誤って食べてしまった場合、それぞれ対応が違いますが、こちらに電話で相談するという選択肢も覚えておくと良いと思います。
お子さんが小さいうちだけでも、冷蔵庫など目につくところに貼っておけば役立つはずです。
一般専用 (情報提供料:無料)
- 大阪中毒110番 (24時間対応) 072-727-2499
- つくば中毒110番(9時~21時対応) 029-852-9999
乾燥剤を食べたらどうなる?のまとめ
以上、乾燥剤などを食べたらどうなるか、その症状と対処法などについて紹介しました。
もちろん食べてしまうことが無いに越したことはありませんが、もしもに備えていろんな知識や選択肢を頭の隅に置いておくことも必要だと思います。
子育てあるある(実話)です。
参考になれば幸いです。
では、ありがとうございました。
牛乳か水を飲ませて吐かせない方が良いのか、吐かせた方が良いのか、書いてある事が違って良く分かりませんでした。
ご指摘ありがとうございます。矛盾点がありましたので訂正しております。今後ともよろしくお願いいたします。
ペットのオヤツなどに乾燥剤、脱酸素材が入ってます。人間の過ちでハムスターが脱酸素材を食べてしまいました。一掴みのなかに入ってそのまま与えてしまいました。平気な顔をしていますが心配で検索いたしました。
その後具合はいかがでしょうか?
掲載しておりますとおり、脱酸素剤の中身はほぼ鉄分ですので、商品に同包されている程度では人体への影響は少ないです。
ただ、ハムスターなどの小動物の場合については、体も小さいことから何かしらの不調があるかもしれません。
今の所、平気な顔をされているとのことなので安心ではありますが、様子がおかしいと感じた場合は動物病院などを受診されることをおすすめします。
お大事になさってください。